Qlink共同創設者兼COO:Susan Zhouさんとのインタビュー

実はスーザンさんとはQlinkのオフィスがある香港の空港で、スーザンさんが韓国出張に行かれる3時間前に会って話していたのですが、インタビューをする場所がなかなか見つからず、ようやく落ち着けた空港のラウンジから途中で追い出される羽目に。

その2日後、たまたまお互い上海にいたので、そこでリベンジ・インタビューをさせていただきました。

以下がインタビュー内容です。

Q:はじめに、Qlinkとは?

まず、Qlinkは分散型のモバイルネットワークです。モバイルネットワークとは何か?それはルーターを通じてインターネットに接続することです。たとえば、WiFiや通信データなどです。

私たちはこのモバイルデータが、きわめて中央集権的に運用されていると考えています。会社でいうと、AT&TやNTTドコモ、また中国にはチャイナ・モバイルがありますが、これらの会社はインフラをすべてコントロールしており、私たち全員のアカウントもすべて管理するソフトウェアを持っています。

現在こういったサービスを提供できるのは、数少ない大手企業のみです。でもこの業界には、全世界で23億人の利用者がいるのです。したがって、これは私たちの生活に非常に重要なものなのです。

Qlinkとして、私たちがやりたいことは、ブロックチェーン技術を通じて通信関連のリソースの公平な利用と分配を支援することです。たとえば、今世界には3億のWiFiホットスポットがありますが、新しいところに行ったときに、毎回WiFiのパスワードを訪ねる必要がありますよね。

それは現地の人たちが自分たちのWiFiをシェアしたくないし、シェアするインセンティブがないからなのです。ブロックチェーンを活用すれば、シェアリングを可能にするプロトコルを改善することができ、ネットワークに参加する人全員が、WiFiをシェアする際に報酬を得られるようになります。

なお、これは私たちがやろうとしていることのほんの一例に過ぎません。最終的に私たちがやりたいことは、ネットワーク利用のためのパブリック・チェーンを構築することです。

つまり、すべての分散型アプリ(Dapps)がQlinkのパブリック・チェーン上で実装されていること、それが私たちが目指していることです。

Q:となると、Qlinkはインフラに近いのでしょうか?

はい、私たちはインフラです。立ち位置でいうと、パブリック・チェーンの一番下であるソフトウェアのレベルになります。また、私たちはキューリンク・ベースステーションもローンチ予定です。それは家にあるルーターのようなものなのですが、POWやPOSのマイニングができるものです。

そうすることによって、自分のコンピューターの処理能力やネットワークを周りの人とシェアすることが可能になります。

Q:スーザンさんとQlinkメンバーの経歴について教えてください。

私は投資銀行出身で、背景としてキャリアはずっと金融でした。それでブロックチェーンが現れたとき、私は人々の生活を変える大きなチャンスだと思ったのです。創設者に関しては、Qlinkのチーフ・アーキテクトであるアレン・リーとは5年以上の知り合いで、彼がキューリンクを始めようとしたときに、私を誘ってくれたのです。

また、トニーは私の前職であるロディアム・キャピタルのパートナーで、3年間ほどM&Aの仕事を一緒にしていたのですが、彼がロジャー・リムを連れてきたのです。

ロジャーはウェブ・ビジョンズという東南アジア最大のデーターセンターの創設者でその会社をプライベート・エクイティ会社に売却し、今はキューリンクの取締役会の一員です。

私たち3人は、Qlinkのビジネス・ローンチを担当しています。ちゃんと商品をローンチさせて、それを活用するユーザーを増やしていき、また、各国でのブロックチェーン・ソリューションのビジネスケースを作っていくことなどです。

Q:Qlinkはビジネスとエンジニアリングのとても良いバランスが取れたチームだという印象を受けました。Qlinkのチーム構成について詳しく教えていただけますか。

アレンが開発の責任者で、彼の下には既に9人の開発者たちがいます。ここにはケータイを持ってきていませんが、私たちが最初にリリースした商品はWiFiのシェアリングが可能な分散型アプリです。また、Qlinkウォレットも完成しました。この二つが既に完成した商品でアレンがその開発の指揮をしています。

彼にとって次のプロジェクトはQlinkのパブリック・チェーンになります。これは私たちにとっても非常に重要な部分であり、新しい人たちの採用やチェーンの構造開発などもアレンの管理下になります。

私の領域はどちらかというと、マーケティングと戦略的なパートナーシップのほうで、ロジャーとトニーは戦略と投資を管理しているので、私たちの資金調達や管理を手伝ってくれています。

なぜなら、ICOでの資金調達は済んでいるので、このままずっと事業を続けていくためにも、チームが必要とするリソースを十分に確保しておくためです。同時にQlinkラボというプロジェクトもあり、それはネットワークにかかわるすべてのプロジェクトを支援するというものなのです。

つまり、もしあなたがネットワークサービスの利用をより便利にするような分散型アプリの開発を行っている場合、たとえばデータ通信の帯域幅のシェアリングや、通信データの支払いなどです。例として、ナイジェリアのような発展途上国では、郵便局までわざわざ行かないと支払いができないのです

毎回USドルを現地の通貨に変換して支払うため、実際のところ、あまり便利ではありません。私たちがやりたいことは、現地での仮想通貨やQlinkのコインであるQLCが利用できる環境を整備して、その国での通信関連の請求を簡単に済ませられるようにすることです。

私たちはQlinkが様々なシナリオや分散型アプリが実現できる環境を世界中の開発者たちのために用意し、常にそのエコシステムを支援するための資金が十分ある状態を維持しなくてはならないのです。

Q:商品の開発状況はいかがでしょうか。

チームはとてもうまくやっていると思います。開発チームは既に4年間一緒に働いてきたメンバーによって構成されており、一つ前の商品は、バーチャルなパーソナルWiFiルーターだったのです。それはケータイのような端末なのですが、画面はなく、持ち運び自由で、世界中どこに行っても、モバイルデータが持ち運べるという商品だったのです

そういった過去の開発を経て既に仲の良いメンバーたちなので、商品開発ペースも比較的早く進んでおり、今は毎週、商品の新しいバージョンをローンチしています。したがって、毎週土曜日に私たちのGitHubページは更新されており、商品ページには、ダウンロード可能なATKがあります。

ブロックチェーン上に実用性のある商品を毎週ローンチできるチームはあまりないと思うので、とても誇りに思っています。

Q:今後のQlinkの成長に必要不可欠なものは何でしょうか。

ここでQlinkのための宣伝をさせていただきたいと思います。今Qlinkにとって最も重要なのは採用です。Qlinkにとって極めて重要なのはパブリック・チェーンだと考えているので、大勢の開発者が必要です。通信側の知識を持っているエンジニアたちはそろっているので、ブロックチェーンを理解している人材を探しています。ブロックチェーンを理解していて、私たちの仲間となり、Qlinkを次の次元へと成長させてくれるエンジニアを探しているのです。

Q:Qlinkの成長において、ビジネス開発の役割はいかがでしょうか。

ネットワークサービスは大きい業界なので、事業開発側は2つに分かれます。まずは分散型アプリや、現在弊社内で開発しているWiFiシェアリング、VPN、そしてSMSシェアリングなどです。今言ったようなサービスは顧客に直接提供できるものです。

したがって、この領域においては、プロジェクト・マネジメントやプロダクト・マーケティング・チームが各商品のユーザーベースが順調に増えていくよう管理していきます。

また、直接コミュニティーに対しても商品を試してもらい、フィードバックをもらったうえで、改良を続けていきます。

一方で、もう一つあるのはビジネス間でのやり取り(B2B)であって、そちら経由での商品ローンチは直接的なビジネス開発になります。その場合は、通信事業者やMNO・MVNO、クラウド事業など、ネットワークサービス業界各社にアプローチをします。私たちはそういった会社にQlinkのソリューションを提供し、リクエストをいただき、最終的にはそのリクエストに応じてカスタマイズをしたソリューションを納品するのです。それ専用のBDチームも用意する予定です。

また、モック(MOCK PAK LUM)もチームに参加してくれました。 彼はスターハブの元CTOで、非常につながりが多く、また回転の速い人なので、彼がチームの一員になってくれるのは私たちにとって大変うれしいことです。

高山:スターハブは二番目に大きいんでしたっけ?

そうです、スターハブはシンガポールで二番目に大きい通信事業会社です。それだけでなく、モックの通信業界における経験を通じて、東南アジアの市場を熟知しています。この市場は世界で最も成長が速い市場の一つなので、それは重要な武器にもなるのです。

Q:スーザンさんはこれから何をしていくのでしょうか。

私はQlinkの代弁者として、マーケティングとPRおよび戦略的パートナーシップにかかわる業務を指揮していきます。したがって、Qlinkのコミュニケーション戦略にかかわるもの、それは仮想通貨に投資している人たちや、今私たちのコミュニティーに参加してくれている人たち、あるいは、このプロジェクトにとって欠かせないビジネスパートナーたちとのコミュニケーション。それはすべて私の管理下になります。

また、最も重要なのは取引所との関係です。なぜなら、私たちはユーティリティ・トークンであり、1回あたりの交換量が小さく3-4 QLC程度です。したがって、私たちは取引所との関係構築に励んでおり、QLCが世界中のどの市場でも買えるようにしたいのです。そのような活動も私の役割になります。

高山:なんだかいろいろとやることがあって大変そうですね。

そうなんです。でも少なくとも、会社には貢献できているかなと思っています。(笑)

Q:具体的にはどういった対外的コミュニケーションを行っているのでしょうか。

二つの段階に分けて考えています。まずは伝統的なビジネス。彼らに対しては、ブロックチェーンの理解促進、またどうやって彼らの問題を解決できるのかを伝えていきます。

もう片方は既に「仮想化」されているビジネスです。彼らの場合は、データやコンテンツの供給をQlinkのネットワークを通じてできます。この二つの領域が現在フォーカスしている点です。

Q:ユーザーの視点で考えるQlinkのビジョンを教えてください。

WiFiのシェアリングはわかりやすいと思います。一部のWiFiは払わないと使えませんが、公式WiFiでQlinkのネットワークにつながっていれば、支払う必要もありませんし、パスワードの入力が不要などころか聞く必要もないのです。

後ほど、商品の紹介動画をお送りしますが、とてもスムーズに使えます。もう一つはVPN(Virtual Private Network)。たとえば、VPNはプライバシー保護を可能にしてくれます。アジアではかなり大きい市場があり、ネット上の閲覧履歴や、アカウント情報、入力情報など、すべてはVPNで接続していれば安全です。

また、私たちが解決したいもう一つ問題は、モバイルデータを使うコンテンツです。たとえばユーチューブを見ているとき、必ず5秒間か、少なくとも3秒間は広告が表示されると思います。実はその広告のデータ量というのは、視聴者が払っているのです。私たちが実現したいのは、宣伝したいコンテンツは宣伝したい人がそのデータ料を支払うという仕組みです。

たとえばコカ・コーラが広告を制作したとします。どれだけ良い広告だとしても、それをモバイルネットワーク上に配信したいとき、視聴者のためにコカ・コーラがデータ料をスポンサーするということが可能になるのです。これは今まで存在しなかった市場です

なぜなら既存のネットワーク・インフラでは、どのコンテンツがインフラ上で流れているかはわかりませんし、私たち自身、データ使用料のみに対して請求されているからです。でも、ブロックチェーンのおかげで、一つひとつのコンテンツをハッシュ化することができます。

そうすると、コンテンツは個別のハッシュ値が付与され、それがデータと組み合わさってユーザーのもとに届き、ユーザーがコンテンツを視聴したとき、また別のハッシュ値が生成されます。そして、その2つのハッシュ値を突き合わせることによって誰がそのコンテンツを視聴したのかを特定できるのです。

そうしたら、そのコンテンツに対してどれくらいのデータが使用されたかがわかり、最終的にそのコンテンツ分の請求が可能になります。これは信頼性の問題も解決します。

たとえば、海外に行っていたときに、通信会社のソフトバンクから「5GB分のデータを使用しました」と言われるとしましょう。今はユーザー自身が本当に5GB使ったのか、それとも3GBだけだったのかを確かめる方法はありません。でもブロックチェーン上であれば、すべての台帳が記録を残しているので、一つひとつの取引を審査することができます。私たちが狙っているのは、コスト効率の良い手段を選ぶことです。

私たちは既にお金をかけて建てられたインフラを変えるつもりはありません。でも、そのインフラのオペレーションは変わるべきです。インフラをゼロから作らない分、コストも圧縮でき、より多くの人たちがメリットを享受できること。それが私たちのビジョンです。

Q:Qlinkと通信キャリアの関係について教えてください。

私たちは通信事業会社に頼る必要はありません。WiFiネットワークやVPNのシェアリングに関しては、ネットワークに参加してくれる人がいる限り、私たちだけでサービス提供ができるのです。したがって、WiFiホットスポットを設置したり、設置済みのものを活用したりしたい人全員に対して、私たちはシェアリングを可能にするスマートコントラクトを提供するのです。

それはもちろんVPNでも同様です。一方で、もし通信会社がブロックチェーン・ソリューションを求めている場合も想定しています。課金システムやプリペイドカードの代替ソリューションなど、特にプリペイド市場ではプリペイドカードがすべて、わざわざ市場に配布される必要があり、ユーザーは、そのカードに記載されている番号を通じて利用上限を増やす必要があるのです。これは覆すべき大きな市場です。

今中国では、ウィーチャット・ペイやアリペイを使って簡単にケータイの利用上限を増やすことができます。でもフィリピン、マレーシア、インドネシアなどの国では、まだまだ非常に伝統的です。人々の生活をより効率的にする、誰もが使える支払システムが導入されるべきであり、私たちは仮想通貨こそ、アリペイやウィーチャット・ペイのように、も銀行に紐づいていない形で、こういった万人のための支払ソリューションを提供できると考えています。

Q:競合について、またQlinkの競争優位性を教えてください。

ブロックチェーン業界での競合に関しては、特に見当たりません。おそらく各社異なる点にフォーカスしているからでしょう。メッシュ・ネットワークと言われる、分散型の基地局を自社で構築している会社がありますが、彼らのフォーカスは、ネットワークのための新たなインフラ構築なのです。

それに対して私たちは、既存のネットワークをそのまま活用する点に注力しています。それはそれでやりつつ、今年の終わりまでにはQlink基地局というものをローンチ予定です。これはメッシュ・ネットワークに似ていますが、旧来のLTEとWiFiに加えて、POSとPOWのマイニングも可能にします。私たちはこれも非常に大きな市場だと考えています。

なぜならまだたくさんのコインはマイニング可能ですし、WiFiルーターはノードを常にオンラインの状態にしておくという意味ではちょうどいいのです。従来のマイニング・マシンだとユーザーは使っていないときに電源を切ってしまいますが、ネットワークサービスでWiFiが必要な場合は、電源を切ることはありません。そして、誰もマシンを使っていないときは、それこそその容量をフルに活用できるのです。

Q:既存のインフラを活用しようという決断について詳しく教えてください。

通信会社を通じて、私全員、ネットワークサービスの一部を割り当てられています。たとえばWiFi、データ、SMS、そして家のルーターなどです。したがって、三人家族の例で考えてみると、その一家には、3台のスマートフォン、2台のパソコン、そして1台のルーターがあるかもしれません。

それは合計で9.9GB Hzの処理能力、500GBのストレージ、そして2-10MBのファイバーですが、その半分は使われていません。

たとえば、我が家では、私が仕事に出かけると、家のネットワークリソースはまったく使われていません。そう考えると、新しいものを作るのにはお金がかかるので、元からあるけど、十分に使われていないものをフルに活用したほうが良いと考えたのです。

Q:ビジネスチームとして、エンジニアチームとはどういうやり取りをされているのですか。

これは興味深い点ですね。私たちの戦略会議で出てきた非常に複雑な図面を見たでしょう。あれは私たちが実際に開発しようとしているパブリック・チェーンのプロトコルなのです。もっというと、あれは単なる1つのプロトコルではなく、コンセンサスひと揃い、プロトコルひと揃いです。

エンジニアたちと話していると、彼らはあることに慣れてきてしまうのです。それは商品がローンチされたら、自然に人は使いたがるという思い込みです。でも今の私たちの考えは、ソフトウェアはサービスであるということです。商品ではありません。文字通りサービスなのです。

したがって、商品をローンチしても、常にやり続けなければならないことはたくさんあります。幸い弊社にはプロダクト・マネージャーがいて、彼女は非常にうまく開発者たちとコミュニケーションをとってくれていますが、私たちは自分の商品の課題を目の当たりにしました。

特に仮想通貨を使うアプリを今の世界のローンチしたこと。それは95%、いえ99%の人がまだ円やドルなどの法定通貨を使っている世界でという意味です。したがって、大事なのはどうやったらユーティリティー・アプリである商品をローンチして、法定通貨の世界と仮想通貨の世界のギャップを埋めることができるかです。

私たちは今まさにこのようなチャレンジに立ち向かっていて、ビジネスチームとして、私たちはこのような問題の解決方法を見つけ、開発者と共にその解決策をアプリに盛り込む必要があります。

これらはアプリのコアな機能ではないかもしれませんが、アプリのユーザビリティーを大幅に改善してくれると考えています。

Q:近い将来の来日予定と、日本の視聴者へのメッセージがあれば、ぜひお願いします。

私は個人的に日本の市場が大好きです。ネットワークの革新といった観点でも日本は非常に進んでいる国だと思います。特にソフトバンクのような会社、そしてソフトバンクの会長(孫正義氏)はそうですね。私たちは常に孫さんからのインスピレーションを受けています。それは私たちの商品や、ネットワークの拡張、またカバレッジの問題をどう解決するかについても。実際にキューリンクのアイディアの多くは孫さんからのインスピレーションで生まれたのです。なぜなら、孫さんは本当にカバレッジの問題を解決しようとしていて、私たちも同じだからです。

だから、私たちは自分たちの商品をブロックチェーンに作り、必ず日本に行きたいと思っています。

もう一つ日本に行きたい理由としては、日本は仮想通貨の世界にオープンである点です。したがって、日本での商品ローンチを考えると、ファンダメンタルズはそろっていると思います。

近いうち日本に行くので、皆さん、待っていてくださいね!

最後に:スーザンさんとのインタビューを振り返る

このインタビューを通じて、改めてQlinkがやろうとしていることの壮大さを実感しました。スーザンさんたちは、モバイル通信のお金の流れを変えるだけでなく、将来あらゆるアプリがその上で作られる環境を構築しようとしているのです。

また、とても印象的だったのは、スーザンさんがインタビューの前に、「この仕組みは30代である自分たちのためではなく、今の高校生や小学生のもの」と言っていたことです。

変化がものすごく速いIT業界で、技術チームが開発し続けられるように資金をしっかり確保しつつ、はるか先の未来のことを考えて、一歩ずつ前に進んでいく。本当の意味でビジョンを持っているベンチャーはこういうことなんだなと刺激を受けました。

そして最後に、スーザンさんの魅力的なキャラ。彼女はとてもスマートでありながら、ものすごくエネルギッシュで気さくな女性です。それと同時に、あの不可解なティーセレモニーは、スーザンさんの強い意志によって決行されたのですが、やり取りの中でもところどころ、幼い少女のような側面が垣間見られ、ロジャー・リムさんをはじめとする大物たちがQlinkのために集まっているのは、一部彼女のナチュラルな人間力で引き込まれているからのように感じました。