ブロックチェーンの戦国時代

ブロックチェーンは、よく2000年代に世界を変えたインターネットに例えられることが多いですが、インターネットのフェーズでいうと、まだ1990年代半ばだと言われています。

つまり、まだ実際に普及するまでは、これからもう10年以上かかるのではないかということです。

そう考えると、2017年の年末の投資熱は完全にバブルと言えるものだったでしょう。

ただ、逆の視点で考えると、ブロックチェーン・プロジェクトの創設者たちは、それくらい先の将来を見据えて、技術開発やビジネス開発を行っているわけです。

これから技術も進歩し、法整備も進むにつれ、今あるブロックチェーン・プロジェクトの勢力図はガラッと変わることが予想されます。下手したら今普及している仕組みが、まったく新しいものによって塗り替えられることも十分に可能です。

そんな戦国時代のような中で、各業界においてブロックチェーンを使った新しいサービスを始めようとしている企業はたくさんあるのです。

そのほとんどがベンチャーで、将来のグーグルやアマゾンは、絶対にどこかに潜んでいると思います。さて、どれが「グーグル」や「アマゾン」なのか?

技術だけを見ていても、今目まぐるしいスピードで変わっていくので、判断ができない。

一方で、創設者に関しては、その人柄やビジョン、世の中の課題解決に対する想いの強さなど、これから数多く訪れる逆境をすべて乗り越えていく人と、途中であきらめる人との違いは、なんとなく見えると思っています。

だから高山は自費で海外の創設者に直接会いに行く

このセクションは、高山が前から好きなブロックチェーン・プロジェクトをわかりやすく解説した上で、その創設者に直接会いに行って、インタビューをします。スポンサーは一切受け付けず、自費で行っていますので、唯一のバイアスは高山個人のものになります。

ただ、なるべく創設者の人柄や創設に至った経緯、こだわりなど、各社が公開しているサービス概要などからは見えない側面に焦点を当てていきたいと思います。

各プロジェクトの特集を通じて、みなさんも共感できるプロジェクトや、応援したいチームが見つかれば良いなと思っています。

創設者たちと会ってから仮想通貨の考え方が変わった

以前は単なる数字ゲームでした。どれくらい増やせるのか。倍率がすべてでした。ただ、ある日だいぶ前からビットコインに投資している人が、自分より何桁も儲けているという話をしていて、このゲームは勝てない。もっというと、勝ったところでその先に何があるのか分からなくなりました。

今高山が投資をしているプロジェクトは、いろいろと調べて、海外のネットに転がっているインタビュー動画などをたくさん観て、個人的に共感しているし信じているものだけです。

独占インタビュー

数は限られていますが、実際に現地に会いに行って直接話を聞いた企業の中でも特に共感できたものが以下3社のです。

Walimai(現:Taeltech)
共感しすぎて、インタビューから2年半、今は彼らの日本のビジネス開発責任者をTaeltech Japan株式会社の代表として務めています。

Zilliqa
ここまで頭の良い人はいるのか、という驚きその優しさへの感謝、いまだに忘れません。ブロックチェーンのプロトコルとしては注目の企業です。

Qlink
とても素敵でチャーミングなスーザンさんは、魅力的な人柄に加えて基投資銀行の鋭いビジネス感覚が印象的でした。