数十年前に下された「米国のチップ支配は薄れる」という予測が再浮上しているが、この種の見立ては1970年代後半以降、ほぼすべての半導体サイクルで何らかの形で繰り返されてきた。1980年代には日本が米国を追い抜くとされた。次いで製造分野で韓国と台湾が、2010年代には中国が台頭するとみられた。各波はいずれも現実の一端を捉えていた。にもかかわらず、業界の最高収益層における主導権は、米国本社を置く企業群へと回帰し続けた。このパターンが示すのは、「支配」とは勝ち取ったり失ったりする単一の何かではなく、設計IP、EDAツール、命令セットアーキテクチャ、先端ノードの製造能力、そしてリソグラフィーという、それぞれ固有の競争ダイナミクスを持つ複数のチョークポイントの集合体だということだ。
現在の世界的な状況を読み解くと、各層はかつてないほど切り離されつつある。米国はもはや最先端製造では首位に立っておらず、その座は台湾のTSMCと、台頭著しいSamsungが占めている。しかし米国は、シリコンの上位に位置する設計およびソフトウェア層——アーキテクチャ、ツールチェーン、そして現在では需要の流れを規定するAIアクセラレーターのロードマップ——において、依然として突出した支配力を維持している。「衰退」を真剣に予測するには、どの層を指すのかを明示しなければならない。ある国が製造分野のリーダーシップを失いながら、最終製品の経済的果実への支配を強めることもあり得る。この区別こそが、輸出規制政策と現在進行中の工場補助金競争が暗黙のうちに争っている核心だ。
日本にとって、この歴史は学術的な話ではなく、生きた記憶である。日本企業はかつてDRAM分野で圧倒的な地位を築き、業界を席巻するとの見方が広まっていた。だがコスト構造、政策、そして戦略的な失敗が重なる中で主導権を手放した。Rapidusが先端ノードへの野心を掲げ、政府が国内製造能力へ多額の公的支援を注ぎ込む現在の動きは、日本がかつて撤退した層への再参入を図る試みでもある。1970〜80年代のサイクルからの警戒すべき読み解きは、製造能力のリーダーシップはたとえ達成されたとしても、上位にある設計層と顧客需要層における確固たる地位を伴わなければ、脆弱であり続けるという点だ。
日本の企業やSIerにとっての実務的な含意は、誰がシリコンを製造するかよりも、コンピューティング資源への予測可能なアクセスを確保することにある。リスクにさらされているのは、アクセラレーターの安定した供給と価格を前提にAIおよびHPCのロードマップを構築している企業だ。設計層やアクセラレーター層のリーダーシップが地理的に集中し続けるならば、調達戦略、クラウドのリージョン選択、マルチベンダーによるリスクヘッジは、購買担当者の判断事項ではなく取締役会レベルの経営課題となる。大手日本企業を支援するSIerは、チップ層の地政学的分布を管理・分散すべき依存リスクとして捉え、単なる背景情報として見過ごすべきではない。
意思決定者にとっての最大の教訓は、二項対立的な見方を疑うことだ。「米国の支配は消える」という主張は繰り返しなされてきたが、現実によって繰り返し覆されてきた。有益な問いは、ある国が衰退するかどうかではなく、どの具体的なチョークポイントが集約しつつあり、どこが分散しつつあるか、そして自社のサプライ面のエクスポージャーがその再編の中でどこに位置するかだ。戦略はそこに宿る——見出しの中ではなく。